2016.07.04
損害賠償請求事件(最高裁HP)

事件番号

最高裁    平成26(受)754

判決日付

 平成28年4月21日

事案の概要

本件は,死刑確定者として拘置所に収容されている被上告人が,信書の発信を拘置所長が許さずこれを返戻した行為が違法であると主張して,上告人に対し,国家賠償法1条1項に基づき,慰謝料等の支払を求める事案である。

判示事項

拘置所長が死刑確定者から発信を申請された信書を返戻した行為が国家賠償法1条1項の適用上違法であるとはいえないとされた事例

裁判要旨

拘置所長が,死刑確定者から再審請求の弁護人宛ての信書の発信を申請されたのに対し,刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律139条2項の規定により発信を許すことができないものとして当該親書を返礼した行為は,便せん7枚から成る当該信書の1枚目に支援者ら4名の氏名,住所等が記載され,2枚目以降に専ら当該支援者らに対する連絡事項等が支援者らごとに便箋を分けて記載されていたものであり,当該死刑確定者がその全部を当該弁護人宛ての信書として発信しようとしたことに拘置所の規律及び秩序の維持の観点から問題があったことなど判示の事情の下においては,国家賠償法1条1項の適用上違法であるとはいえない。

参照

http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/827/085827_hanrei.pdf

キーワード

刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律,国家賠償法,拘置所,親書,死刑,返戻,違法