2010.12.16
高齢者の消費者被害にご注意を!

最近,≪高齢者の消費者被害≫ が急増しています。

未公開株社債匿名組合さらに外国通貨取引など投資に関するトラブルや,投資用マンション・住宅リフォームのトラブルなどが増えています。

 

手口は,様々です。

パンフレットが送られてくる。

後日,電話がかかってきたり,家に訪ねてくる。

そして,

「高額の配当があります。」

「近々上場し,価格が〇倍になります。」

「元本は保証するので,損はしません。」

「確実な情報ですので,信用してください。絶対に儲かります。」

「今しかありません。早くしないとチャンスを逃します。」

などと勧誘されます。

 

また,イラク通貨(イラクディナール)やスーダン通貨(スーダンポンド)などの容易に換金できない外国通貨を

「将来,必ず値上がりします。」

「将来,円に両替したときに必ず儲かります。」

などと勧誘されるのです。

 

「金融庁のお墨付きをもらっています。」

「消費生活センターと協力しています。」

などと信用させようとするケースもあります。

 

劇場型勧誘トラブル

 さらには,別会社(例えばA社)を名乗る者からも電話があり,

「B社が勧める△△の社債なら,間違いありません。当社であれば,あなたの購入額を上回る金額で買い取ります。」

などと,B社と契約するように仕向けられることもあります。

 

被害回復型勧誘トラブル

また,別会社と取引をしたことを告げると,

「その取引は,詐欺ですよ。あなたは騙されています。当社の商品を購入すれば,その被害を回復できるばかりか,利益が出ます。絶対にお勧めです。」

などと,被害回復のためと称して取引を勧められるケースもあります。

 

調査型勧誘トラブル

 なお,被害回復型の一環として,調査会社や探偵事務所などと名乗る者から,

「その取引は,詐欺ですよ。あなたは騙されています。当社で,その会社のことを調査して,支払ったお金を回収します。とにかく早くしないといけません。」

などと,勧誘されて,調査費用名目に多額の金員の支払いを勧誘されることも生じてきています。

 

 しかし,世の中,こんなうまい話はありません。また,公の機関が「お墨付き」を与えることもありません。

 

被害は,高額に及びます。

 

 国民生活センターや消費者生活センターなどに多くのトラブルの相談が寄せられ,被害額が4000万円に及ぶ事例もあるという報告がなされています。

実際に,行政処分を受けたり,裁判で損害賠償等を命じられたりしている業者もあります。

 

 高齢者のご家族や周囲の方たちが,見守ってあげることが重要だと思います。周囲の人たちが高齢者の暮らしの中の少しの変化にも早く気付いてあげれば,トラブルを未然に防げたり,被害回復につながる場合もあります。

 

 高齢者の方の財産を守るためには,まずは,ご自身において注意して欲しいと思います。その上で,周囲の方にも高齢者の方を守ってあげて欲しいと思います。

 高齢者の方の判断能力の不十分さなどに乗じて,その財産をねらうほうが悪いのは当然ですが,被害を受けないよう用心を怠らないことも大事です。

 

『高齢者のご家族や周囲の方たちへ』

 次のような場合には,注意してください。

 パンフレットがある。

 ひんぱんに電話がある。

 知らない人が訪ねてくる

 お金に困っているようだ。

 

 業者は,やさしい言葉で近づいてきます。高齢者の方は,普段の寂しさから,業者との話が楽しかったのかもしれませんし,働いて収入を得ることができないことによる家族への申し訳なさなどから,ついつい儲け話に手を出してしまったのかもしれません。騙されたことに気付いていなかったり,気付いていたとしても恥ずかしかったり,責められたりすると思ったりして言い出せず,自分を責めていることも少なくありません。ご家族の方などが強い言葉で責めてしまうのは,トラブルの防止や解決には逆効果のように思います。ですから,

 

 優しく接してあげてください。

 

私たちが相談を受けた時には,既に,騙されて高額なお金を支払ってしまっている場合が多いのが実状です。悪質業者は,高齢者に預金を解約させるなどした直後に現金で支払いをさせたり,その場で振り込ませたりして,代金などを全額回収していることが多いのです。

 

トラブルに気付いたら,早目にご相談ください。

また,判断能力がにぶってきたと感じたら,事前に,高齢者と財産管理契約を交わして,高齢者の了解を得て,預金通帳などを預かっておくなどの措置を講じることを検討することもできるでしょう。

皆で,高齢者の方を守っていきたいものです。

                                                   以上(の)