保証債務と相続① 総論と通常の保証

Q 保証人が死亡した場合,その相続人は保証債務を相続するのですか?

A 保証債務は,本来の債務者(主債務者)がその債務を弁済しない場合に,債務者に代わって弁済する義務のことをいいます。したがって,主債務者が倒産したり行方不明になったりしてその債務を弁済しないときには,保証人が主債務者に代わって債務の弁済をしなければなりません。
 では,保証人が死亡したときに,相続人が保証債務を相続により承継することになるのでしょうか。
 相続人は,被相続人に属した一切の財産上の権利義務を承継するのが原則ですが,例外的に,被相続人の一身に専属するものは承継しません。保証債務も財産上の義務ですから,相続人は,被相続人が負っていた保証債務を相続することになりますが,保証債務の内容によっては相続の対象とならないものがあります。
 父親がその友人が銀行から借りた借金返済の保証人になっていた場合など,特定の債務を保証する通常の保証債務は,相続によって承継されます。