養育費の額

Q 養育費の相場というのはあるのですか。

A 養育費は,子の養育のために必要な費用を,親が子に対する扶養義務に基づき負担すべきものです。養育費について,父母の協議が整わないときは,家庭裁判所における審判(訴訟のときは判決)により支払額が決められます。現在の実務の大勢は,簡易算定表(判例タイムズ1111号285頁)によった上で,ケースごとの個別的事情を考慮すべき場合にそれを反映しているということがいえます。
簡易算定表は,平成15年に,東京と大阪の裁判官等による共同研究によって,養育費と婚姻費用を簡易に算定するためにつくられ,発表されたものです。養育費の支払義務者と権利者の双方の収入,子の年齢,子の数等によって,簡易に,義務者が支払うべき養育費の額が算出されます。
この算定表によれば,例えば,母親が14歳以下の子1人を養育し,父親が養育費を負担すべき場合に,支払義務者たる父親の給与収入が年額400万円,母親の給与収入が年額100万円の場合には,養育費の額は,2~4万円ということになります。
なお,父母の協議で決める場合には,この算定表に定める額に拘束されるものではありませんが,一つの目安にはなるものと思われます。